うに日記

ハリネズミのウニ助と同居中。自分がいいと実感したものを、もっと広めていきたい

フィンランドでグルテンフリー食品を見つける方法

f:id:unisuke_uni:20190706155536j:plain

目次

 フィンランドグルテンフリーを探し回った個人的な経験からまとめたものです。
 私は半年ほど前から小麦を食べることで、熱が出るといった不調が起こることに気付き避けるようになりました。小麦が食べられないのにフィンランドに旅行できるのか、と悩んだこともありましたが、結果むしろ(外食面では特に)日本より快適に過ごせることが分かりました。

 小麦アレルギーの方や、他のアレルギーの方にも参考にしてもらえたら嬉しいです。

1 グルテンってなに?

 グルテンと聞いてもぴんと来ない方も多いかもしれません。私もグルテンの意味を知ったのはわずか2年ほど前のことでした。グルテンとは、小麦に含まれるたんぱく質のことで、腸が過敏な人や、セリアック病などの免疫に不調をきたしている人が摂取することで、不眠や倦怠感から、発熱等の症状が出ることがあります。グルテン不耐症ともいわれています。
グルテンで不調が出る人は年々増加しており、そのため、グルテン(小麦等)を除去したグルテンフリー食品がでてきました。
 グルテン不耐症は小麦アレルギーとは別物ですが、グルテンは小麦アレルギーの原因にもなる小麦を含む、大麦、ライ麦等に含まれているため、小麦アレルギーの方もグルテンフリー食品を選ぶことでアレルギー源を避けることができます。

2 グルテンフリー食品の探し方

(1)コンビニやスーパーでの探し方

 コンビニやスーパーでは、店員さんが周りにいないことも多く、レジで忙しそうに働いている店員さんに聞くのも難しかったのでひたすらラベル表示やマークから探していました。もし近くに店員さんがいるようであれば、聞いたほうがてっとり早く見つかると思うので、聞いてください。

① 通常、小麦が使用されている食品

 英語圏ならばGluten free、フィンランドならばgluteenitonと書かれている食品を探すことで、小麦不使用の食品を探すことができます。

 基本的に、パンやパスタのように本来小麦が使用されているけれど、小麦を使わずに作られている商品というのは、企業側は積極的にアピールしたい部分なので、基本的に商品の前面にラベルや小麦不使用マークなどを使って大きく表示していることが多いです。

 逆に考えるとパンやパスタなどの食品で前面にグルテンフリー等のマークが何も書かれていない場合は基本的に小麦が使われていると思って間違いないと思います。

 私の場合、コンビニでグルテンフリーのパンを探していた時、どの商品にもグルテンフリーのマークなどが書かれていなかったため、ひたすら裏面を訳して唯一「グルテン」という単語がないパンを見つけて買いました。その時は時間がなかったので全ての単語の意味を確認しておらず、ホテルに帰ってから裏面を画像翻訳するとなんとフィンランド語で「小麦」を表す単語が入っているではないですか。
 結局、友人にあげました。(代わりに彼女はお菓子をくれました。やったー!)

また、パンであればこのように大きく表示してあることも多いです。

f:id:unisuke_uni:20190706155739j:plain
英語で大きくGlutenFreeと書かれたパン

 缶詰のスープにも書かれていました。このスープはラクトースフリーでもあるようです。

f:id:unisuke_uni:20190706160333j:plain
下のほうにフィンランド語でgluteeniton(GlutenFree)と書かれている

② 見た感じ、小麦が使われていない食品

 この場合は裏面を見るのが一番です。基本的に小麦が使われてなさそう、または使っているものもあれば使っていないものもあるという食品の場合は、裏面に大きくフィンランド語で「gluteenia」や英語で「gluten」と表示されていることが多いです。フィンランドでは、基本的には大豆(soija)や小麦、牛乳(maito)といったアレルギー成分は太文字で大きく表示されていました。(パンなど当たり前に小麦が使われている食品にはそういった表示をしていないこともあるためお気を付けください)

(2)レストランや店頭のメニューから探す方法

① 看板メニューで探すとき

 有名コーヒーチェーン店やカフェなどは店頭の看板メニューを先に確認してからカウンターで注文するということが多いと思います。そういった店の場合、カウンターには列ができていてレジの人も余裕がないという場合もあるはず。そんな場合はまず大きなメニューを見てみてください。

Bread(G)やCake(L)といったようにカッコ書きで書かれていることがあります。この場合のGとはGluten(小麦)Free、Lとはラクトース(乳糖)フリーを指しています。

 日本では、アレルギー成分が「使われている」場合にエビのマークや小麦のマークが表示されていることが多いですが、フィンランドでは逆に「使われていない」食品に表示されるので、注意が必要です。個人的にはフィンランドのように使われていない食品に表示があったほうが安心して食べられるので、良いと思います。

 また、この表示がよく見られるのがビュッフェ形式です。大皿に盛られた料理の横に、料理の名前を書いた板などがあれば、そこに一緒にこのような()書きで書かれていることが多いです。ただし、サラダや茹でた野菜など一目で使われていないと分かる料理には基本的に表示されていません。パッと見何が使われているかよくわからないものや、普通は小麦が使われているだろうという料理がグルテンフリーな場合に表示されています。
 マリメッコ本店の中にある食堂「マリトリ」ではこのように表示されていました。

 また、ヘルシンキの中心街では英語圏の観光客も多いため、英語でGlutenFreeと記載されていることも多いです。私がヘルシンキに到着して初めて行ったJoe&TheJuiceというお店の看板メニューには、下のほうに英語で「グルテンフリーのパンがほしい場合は言って」といったことが書かれていました。正直その時はスマホがなくてそれどころではなかったので記憶曖昧ですが、そんな感じで当たり前のように書かれていたのですごく驚いたことを覚えています。こんなに簡単に手に入るものなのかと。その後グルテンフリーのパンを食べたときはあまりのおいしさと懐かしさ(パンを食べたのは半年ぶりでした。)に感動しました。

② カウンターで注文をするとき

 お店の看板やメニューにグルテンフリーの文字が全く見つからない、それらしきマークがない場合は、とにかくグルテンフリーの食べ物があるかどうか店員さんに聞いてみましょう。なお、ヘルシンキでは基本的にみんな英語を話してくれます。

 パン屋やサンドイッチをメインとするカフェであれば、グルテンフリーのパンはどこでも基本的には用意されているようで、普通の注文と同じように対応してもらえます。
 なお、私がパン屋(サンドイッチのカフェ)に行ったのはわずか計4回ですが、どのお店の人もみんな親切に対応してくれました。参考に、簡単に紹介していきたいと思います。

〔1〕フィンランド中央駅の中にあるパン屋さん

 駅は、みんな一度は訪れると思うので、他の場所より立ち寄りやすいと思います。友人が朝ごはんにパンを食べようと寄り、私もだめもとで聞いてみたところ普通に用意してもらえてびっくりしました。フワフワしていました。

f:id:unisuke_uni:20190706161258j:plain
買ったパンです。GlutenFree専用のサンドイッチのようで、中身のアレンジはできませんでした。

〔2〕Joe&TheJuice

 本当においしかったのでぜひ観光の際には寄ってください。上で紹介したように、看板メニューが英語で書かれているのでとても安心です。メインはスムージーのカフェなのですが、サンドイッチも有名らしいので一応ここに書いておきます。
f:id:unisuke_uni:20190706155447j:plain

〔3〕空港内部のパン屋さん1

 チェックインを済ませて入ったところで小さいパン屋さんを見つけて聞いてみたところ、残念ながらこのお店にはグルテンフリーのブレッドは用意されていませんでした。
 その代わり、道を進んだところにあるカフェにはあるよと店員さんに教えてもらい、せっかくなのでスムージーを買って退散しました。フィンランドのスムージーは日本のものより甘くないので飲みやすいです。頼んだのはヨーグルトとブルーベリーのスムージーです。

〔4〕空港内部のパン屋さん2

f:id:unisuke_uni:20190624221319j:plain
探してもらったグルテンフリーのパン かなり大きい

 店員さんに紹介してもらったカフェでは、朝の6時というのにかなり人が多く、店員さんも忙しそうでした。列に並んでいる途中に、注文を聞かれたのでグルテンフリーのパンで作ってほしいと伝えたところ、残念ながらこの時間にはないと伝えられました。お腹もすいたので他のメニュー(サラダとか)を注文しようとすると、店を仕切っているらしい女性が、冷凍室にはあるかもしれないから探してみるねと言ってくれ、結局スタッフ全員で探してもらい、サンドイッチにありつくことができました。帰る間際でしたが、あまりの優しさに帰りたくなくなったほどです。

 なお、ここのカフェではパンをグルテンフリーにする場合でも中身は自由に選ぶことができた(Joe&TheJuiceもそうでした。)のでありがたかったです。

③ 普通のカフェやレストランで注文するとき

 パンやサンドイッチがメインではないカフェやレストランでは少し事情が違いました。

 ケーキとサンドイッチをたくさん置いてある街中のカフェではグルテンフリーのサンドイッチは無かったので、小麦不使用のチョコレートとムースでできたケーキや、サラダを勧めてもらい、それらを注文しました。美味しかったです。
f:id:unisuke_uni:20190706155510j:plain

 美術館の中のカフェではメニューが全てフィンランド語で全く読めなかったのでとりあえずグルテンフリーのメニューはどれか聞いたところ、これとこれとこれよとメニューを指さしで教えてもらい、どんな料理かよくわからないままに注文しました。

来たのがこれです!笑
f:id:unisuke_uni:20190706160450j:plain

 とにかくなす!なすのミートソースあえか、小麦の代わりになすを使ったラザニア(?)という感じの料理でした。チーズが入っていたので、(フィンランドで頼んだ料理にチーズが入っている確立はかなり高かったです。)乳成分に反応する方はラクトースフリーかカゼインフリーと伝えておいたほうがいいです。

 なお、魚が好きな友人はメニューにフィッシュらしき文字を見つけ、魚のフライを頼んだらしいのですが、ハーブとベリーのような不思議な味がしました。

(3)どこにもグルテンフリーのパンやパスタがない場合

 グルテンフリーの食品がどこにも見つからない、スーパーにも売っていない、店員さんに聞いても首を振られた。おそらくヘルシンキではそのようなことはあまりないとは思いますが、人気があまりなさそうなスーパーやコンビニではそういった事態も起こるかもしれません。または加工品は食べるのが不安という場合もあります。そんなときはできるだけ小麦とは無縁そうな食べ物を選びましょう。

 私はついた当初はスーパーで探すのが面倒くさかったのでとりあえず美味しそうな果物を買いまくりました。
f:id:unisuke_uni:20190706163243j:plain

 リンゴ一個が約60円で、果物や野菜などは全体的に日本よりはるかに安いため、もしホテルにキッチンがついているならば、自炊をしてみることをお勧めします。

 私が行った4つのホテルのうち一つはキッチンがついていて、包丁以外のほぼすべてのキッチン用品がそろえられていました。(包丁やナイフは買いましょう)自炊ならばかなり安く済みますし、なにより安心です。なお、外食はサンドイッチ一つで約800円から1200円、ランチは約1500円から2000円、ディナーは軽く6000円をオーバーしました。
 

3 まとめ

 小麦が食べられないのにフィンランドにいくなんて無謀だ、と思ったこともありましたが、想像以上にGlutenFreeなどのアレルギーに対応しているお店は多く、聞いても嫌な顔をされることは一切ありませんでした。

 もし小麦が食べられないという理由で北欧やヨーロッパに行くことを躊躇している人がいれば、参考にしてもらえると嬉しいです。

 なお、少量のグルテンアナフィラキシーショックを起こしてしまうという方は、自己判断せずコンビニやスーパーの表示でかならずグルテンフリーと書かれているものを選ぶか、店員さんに聞くことをお勧めします。 また、グルテンフリーのパンには、コーンなど他のアレルギー物質も入っている場合があるため、多種類の食品に反応してしまうというという方は注意をお願いします。

prf.hn