うに日記

ハリネズミのウニ助と同居中。自分がいいと実感したものを、もっと広めていきたい

アルム石って何?無香料、完全無添加のデオドラントを試してみた

目次

前書き

 化学物質過敏症でも使えるデオドラントを探した結果、ある商品にであいました。ツイッターで見ていただいた方もいるかもしれませんが、より詳しく知ってもらえるようまとめてみました。

1  市販の制汗剤はもう必要ない

 夏になり、制汗剤やデオドラントが必須の時期になりました。しかし、ドラッグストアに行っても見かけるのは香料入りか、無香料だとしても体に刺激が強い成分が入っている製品ばかり。

 私も以前は市販のデオドラントシートを使っていましたが、化学物質過敏症になった今、触れることすらできません。

 なお、脇の経皮吸収率は、腕の内側を1とした場合3.6倍だそうです。(参考:「経皮毒ハンドブック」稲津教久)経皮吸収では、内臓を通さず吸収されるため、体内に蓄積される確率が高くなります。

 以前私が使っていたデオドラントシートの成分を確認してみました。

イソプロピルメチルフェノール*、水、エタノール、メタクリル酸ラウリル・ジメタクリル酸エチレングリコール・メタクリル酸ナトリウム共重合体水分散液、オウバクエキス、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチコン、PEG-8、DPG、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ステアリン酸POEソルビタン、炭酸Na、BHT、パラベン、フェノキシエタノール

 恐ろしい文字が並んでいます。界面活性剤を含むこれらの成分を毎日経皮吸収していた場合、10年後どうなるかは想像もつきません。成分の一つであるイソプロピルメチルフェノールは有害成分であるトリクロサンの代替成分として使用されていますが、殺菌剤であり、有害性は依然不明とする意見もあります。  
 なお、他にも成分の一部であるステアリン酸POEソルビタンは、ポリソルベートとも呼ばれ、乳化剤など食品添加物としても使用されていますが、染色体異常を誘発及び発がんを助長する可能性があると言われています。メタクリル酸は、接触すると重度の熱傷が起こることが指摘されています。(参考参照)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000172588.pdf
 パラベンはご存知の方も多いと思いますが、日本においても内分泌かく乱化学物質であると認定され以前は厚生労働省のホームページに掲載されていましたが、現在はなぜか削除されていました。EUでは使用を禁止する動きが出ています。(以下参考)
食品安全関係情報詳細


 しかし、夏の日差しが照り付ける中、職場へ毎日片道30分自転車に乗って通勤する私にとって、デオドラントは必須アイテムです。化学物質過敏症になって初めての夏を乗り切るため、あらゆる通販サイトを探し回った結果、最高のデオドラントを見つけたのでご紹介します。

 それがアルム石です。

2 アルム石って何?

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 アルム石は、日本ではカリウムミョウバンとも呼ばれています。ミョウバンといえば昔小学校の理科の実験でミョウバンの結晶を作ったことくらいしか覚えていませんでしたが、海外ではデオドラントとしてかなりの人気を誇っているのです。

 アルム石は古代ギリシャの文献にも残っているほど、その歴史は古く、かつてはちょっとした切り傷の止血にも使われていました。使い方は、ミョウバンを水に浸し、患部に数秒間当てるだけ。これであっというまに止血ができるということです。

 また、古くから女性のデオドラントとしても親しまれており、「世界最古の制汗剤」とも呼ばれているようです。

 アルム石を勧める理由としては、効果が高い、副作用が少ない(匂いも刺激もない)、そしてコスパがいい、の3つです。
 正直文句なしのデオドラントなので、市販のデオドラントの存在意義を見出せなくなってしまいました。

3 どこで買えるの?

 イタリアなど海外では気軽に店で買える商品ですが、日本のドラッグストアではほとんど見かけません。そのため通販で購入するということになります。

 日本の通販サイトで売っているアルム石を探しましたが、どこも最低800円から、高いものではなんと2000円するものもあり驚きました。

 私が購入したサイト、iHerb(アイハーブ)では小さいものは350円ほどで売っており、2週間たっても全く減らず、最高にコスパもいいのでお勧めです。(下記の商品)

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 このミネラルデオドラントスティックは受賞歴もあり、アルミニウムフリー、パラベンフリーで安心です。アルミニウムが入っている製品は、汗腺の導管周囲に炎症を起こす可能性があるため注意が必要です。

 また、プラスチックの入れ物に入っているため持ち運びにも便利です。スティックタイプでつるつるしており、使いやすくなっています。レビューも6000以上あり、iHerb(アイハーブ)の人気商品の一つとなっています。

 海外から購入するのが不安、という方もいるかもしれませんが、iHerb(アイハーブ)は英語を使うことなく日本語のみで購入することができ、日本人が使ったレビューもたくさんあります。約4300円以上買うと、送料無料になります。逆に約12000円以上買うと関税がかかるので注意です。
 もし初めて買うという方は、「AEO9054」というプロモコードを使うと10パーセントオフになります(なお、私にも10%分のクーポンが入ります)

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prf.hn

 また、以前ツイッターで紹介したアルム原石も800円ほどで売っています。こちらは大容量で何年も持つ量が入っていますが、使い続けるとガサガサになったり割れたりすることもあるので、使用に工夫が必要になってくるかと思います。(下記参照)

4 アルム石の使い方

 使い方は簡単で、アルム石を水に濡らし、気になる部分にこすりつけるだけ。これで汗のにおいが全く気にならなくなります。

 また、アルム原石を使われる方は、もし使い続けて割れたとき、またはガサガサになって肌にこすれるようになった場合には、お湯で溶かして液状にし、霧吹き等の容器に入れてスプレーにするか、そのまま塗るかすれば快適に使い続けられます。
 スプレーにする場合は顔等に吹きかけないよう注意をしてください。
 緑茶に溶かすことでより殺菌効果を出すことができるというレビューもありましたが、緑茶の農薬成分やカフェインも問題になってくるためご注意ください。

 ポイントは、清潔な肌につけることです。私が使っているこの商品は24時間持つということで、お風呂上りにつける人が多いようです。確かに、朝起きて、すでに汗をかいた状態で使ってもあまり効果を感じないことがありました。あくまでも体臭を予防するものだということにお気を付けください。
 より効果を求める方はお風呂上りに使うことをお勧めします。ただし、温まった後というのは経皮吸収もしやすいため、人によっては赤くなったりすることがあるかもしれません。そのため、時間がたち熱が冷めてから使うほうがよさそうです。

 注意事項としては、大理石や花崗岩でできた洗面台の上に直接放置しないこと、というのが商品説明にありました。

5 副作用はあるの?

 化学物質過敏症の私にとって、一番気になるのは使った際の副作用です。重層を肌に塗ると湿疹がでる私でも大丈夫なのか不安でしたが、とにかく試してみようと2週間毎日つけてみました。

 その結果、特にかゆくなることもなく、無事に過ごすことができました。唯一、塗ったときにちょっとスッとするかな、というくらいです。ただし、人によっては腫れたりすることもあるかもしれないため、違和感があった際にはすぐに使用を中止してください。

 化学物質過敏症でないけれど、肌が弱い友人は、塗った際5分程若干赤くなるということがあったらしいです。それは一時的で、その後は特に異常なしということで使い続けているそうです

 また、体全体に塗ると発汗が抑えられることで、体温調節が難しくなることがあるため、体の一部に塗るようにしてください。

後書き

 市販のデオドラントを以前使っていた私ですが、今では香りをかいだだけで喉が痛くなります。成分を調べてみても危ないものばかりで、正直友人や家族には使ってもらいたくありません。乳がんの原因になると言っている学者もおり、化学物質過敏症の方はもちろん、化学物質過敏症ではない方も、より安全で安いアルム石をお勧めします。